神葬祭のご案内
神道式のお葬式「神葬祭(しんそうさい)」のご案内です。
神葬祭は日本古来の伝統や信仰に基づく葬儀式であり、故人の御霊を守護神として祀るための儀式です。
厳かでありながらもわかりやすく、さらに質素なことから近年増加傾向にあります。
玉串料 目安300,000円
神葬祭について
神葬祭は、古来より日本固有の信仰である神道に基づいた葬儀です。厳かでありながらも儀式がわかりやすく質素なことから、現代日本において神葬祭を選ぶ方が増えています。
神道式の葬儀の特徴
「日の本に 生まれ出にし益人は 神より出でて 神に入るなり」と和歌に詠まれるように、先祖から授かった生をまっとうしたあと、自分も神となって先祖のもとへ帰り、共に子孫を見守るというのが日本人固有の死生観です。そのため神道式の葬儀では、故人のご人徳や功徳など人生の軌跡を八百万の神々やご先祖の神様へ申し上げ、御霊の幸をご祈祷いたします。
また仏教でいうところの戒名がないのも特徴です。神道では故人の年齢によって決まる「諡(おくりな)」と神様を示す「命(みこと)」が本名に加わります。生前の身分や行いによりません。
神道における死と穢れ(けがれ)
家族や大切な人を亡くす悲しみは計り知れないものです。死は誰しも逃れられない宿命ですが、遺族の心には大きな悲しみの穴がぽっかりと開いてしまいます。しかし、その悲しみは永遠に続くわけではなく、時間とともに故人への感謝や追慕の念へと変化してゆきます。これは「肉体がなくなっても魂は側で見守ってくれる」という日本固有の信仰によるものであり、けっして故人の存在や死の意味が風化してしまったわけではありません。生は死とともにあります。死に触れることで自らの命の尊さ、生きる意味、人の大切さや命のつながりを実感し、生きる意志をより強めてきました。
神道には死に触れて生命力が衰弱し、心が乱れた状態を「穢れ(けがれ)」とする考え方があります。大切な人の死が大きなストレスとなり、心身に不調をきたし生きる気力が失われることも珍しくありません。そのため、故人を守護神として祀り上げることで穢れを祓い、生きる力を取り戻せるよう神々へ祈りを捧げます。神葬祭を神社で行わないのは、穢れにより神域を侵さないためです。